2013年 9月 30日
行き先:本州某所
参加者: ひろ
かりゆし
某ハンターS
日記: ?
ぐろゆし…
6月30日 太平洋某所…
いつものひろくんと、早朝4時に待ち合わせ、いざポイントへ!
今日はもう1人、某クエハンターと一緒に潜る。
待ち合わせ場所に早めに着いて少し仮眠。
時間通り7時にクエハンターSくんが、気配を消して忍び寄ってきた。
コーヒーを飲みながら、軽く雑談して、ポイントに向かう。
お馴染みのポイントなんだけど、熱いポイントは片道1時間は遠泳しなければいけないらしい。
まぁ、余裕でしょー・・・
8時エントリー、かなり濁ってる…
Sくんは左の先端を目指し、俺とひろくんは一緒に右の先端を目指した。
赤潮+クラゲがビッシリ(・・;)
刺すクラゲじゃないけど、プルプル・ヌルヌル・ブリブリ…とかなりキモチワルイ(°_°)
透明度2~3mの湾内を永遠と泳ぐ。
何にも見えない…
クラゲきもちわるい…
魚もいない…
浮遊物がジャマ…
ただ、ただひたすら何も見えない所を泳ぎ続ける…。
やっと半分くらいまで来たかなって所で、ひろくんと顔を見合わせて、
「つまらん…。」
「帰りたくなってきた…。」
「なんだかんだ言って、40分くらいで着くと思ってなめてたけど、まだ半分だよ…」
「俺も全く同じこと思ってたよ」
とりあえず、行くか~
ひたすら泳ぐ…
ちょうど1時間泳いでやっと目的のポイントに辿り着いた。
空潜りを繰り返し、激アツの根を捜索。
ブダイ… ブダイ… グレ…、 いまいちパっとしない。
単のヒラマサを2回見たけど、あと少しが寄ってくれない…。
1番波のぶち当たる先端まで行き、さらに外海側を捜索。 いいかけ上がりになっていて、いかにもクエがいそうな雰囲気。
すると、ひろくんが「コッチコッチ! クエおるよ~!」と呼んでいる。
先端からナナメに真っ直ぐ伸びた根が3段になっていて、1段目が7m程、2段目が17m~20m。 3段目は20後半のドン深!
どうやら、ひろくんの話しによると、2段目に一つだけ沈み根があり、そこに大小の穴があり、その中に入ったとのこと。
普段なら-17mなら、普通なのに、このポイントは先端にぶち当たった波が払い出しでダウンカレントになっているみたいで、なかなか浮上が出来ない(・・;)
ほんとちょっとした事で事故に繋がる様な場所。
だから、危ないから2人で潜って、クエを仕留めよう!
あれならどちらかが仕留めれるはずだ!ということで呼んだみたい。
一回20m弱まで潜行してみたけど、浮上にアップアップ… あと少しでウエイト捨てようかと思ったくらい。
ひろくんも同じだったみたい。
濁りもきつく、5m先までしか見えないから、沈み根を見失う。
そうこうしていたら漁船が来た…。
この漁船は気をつけてな~と、難なく行ってくれた。
そのちょっと後でチャンスが回ってきた!
・・・・・、ねぇ、
もういい
1番の見どころでネタバラしします!
ゴーストライター疲れた(。-_-。)
佐村河内かりゆし氏の依頼で、この突行記を書いているのは、ひろです!
佐村河内かりゆし氏に、脅されて書かされています。
仕事の合間に、少しずつ。
ここまで、かりゆしの視点で書いて… 書かされてきましたが、
ここからは、ひろ本人の視点で書きます。
さっきの続き…
2人のしつこいアプローチ、てか、かりゆしはちょっとズレたもう少し深い所ばかり潜ってたけど…
ここにしか沈み根がないって言ってるのに、深くてしんどいばかりのゴロタばかり…。
何度もあの根の穴を覗きこみ、デカ石鯛も当然スルーし、ダウンカレントの重たい潮を必死で浮上…。
これを40分は続けました!
たまたま、かりゆしが根をやっと見つけた頃、クエが根から出てきて、あろうことか、根のトップにドーンと乗っかっていたらしい。
もうこのクエはかりゆしご指名だったんだね!
かりゆしに突いて欲しかったとしか思えない。
かりゆしは少しきつかったが、ムリをして、にじみより、カマ部分を突いて浮上してきた!
俺は、かりゆしがなかなか浮上してこないので水面でキョロキョロしてかりゆしを心配して探していた…。
もしかして、ブラックアウトした?なんて思いながら…。
その時、かりゆしがボゴッ!と浮上してきて、オエオエいいながら咳込んでる。
かりゆし「クエ突いたけど、穴に入られた。 ヤバイ!
あ、オレ血吐いた!」
ひろ「はぁ クエ突いて、穴に入られてヤバイって?
てか、なに 血吐いてんじゃん
ほんと大丈夫?」
かりゆし「ダメ… もう潜れない…」
そりゃそうだ。吐血までしてるのにヽ(´o`;
たぶんムリしすぎて気管支をキズつけたのだろう。
よし、俺がクエを迎えに行ってくるわ!と潜行したら、カマ部分に大きく切れ込みの入ったクエが中層まで浮かんできていた。
穴が大きいから、もし、最後のアガキで暴れられたらチョッキが抜けるな… と思い、抱きかかえて浮上し、かりゆしにハイ!と手渡す。
「やったね! 血まで吐いて、まさに かりゆし渾身の一撃!だね。」
心底ほんとうに嬉しかった!
この浮上のキツイ ダウンカレントの中で狙いのクエが捕獲できたこと。
クエが観念して根のトップでかりゆしを待っていた事は、かりゆしの持つ運!
そのチャンスをキッチリとものにしたのはかりゆしの実力!
まだ居ないかなぁ~と思い、潜行してみたら、真上で船の音が
まさに真上で
根を確認し、おそるおそる浮上…。
どうやら、渡船屋らしい。
「おまえら! どこから来たんや 」
「ずーっとアッチ」と指さす
「魚突きか! 今すぐ帰ったら許したるから!
ほんとやったら、保安庁呼ぶけど、今すぐ帰るんやったら見逃したるから 早く帰れ 」
まぁ、呼んでもらってもいいんだけど、まぁ揉めてもいい事ないし、かりゆしは血吐いてるし、目的も果たせたから、アレコレと言わないでおとなしく帰るか~と思い、渡船屋に手を上げてエキジットポイントを目指して泳ぎだした。
また遠泳…。
赤潮・クラゲ・海藻の浮遊物…
なーんにも見えない。つまらないな~、
ふと、心配になり、後ろを振り向きかりゆしに、大丈夫?と声をかける。
「なんとか らいしょうぶ~~」
そんなやりとりを5回くらいしながらエキジット。
かなり前から分かっていたけど、ここは○○○○○○○県。 悪いことはしていない。
刑事さん2人が待っていてくれた。
「あー、遠かった~ 疲れたよ。 で、刑事さん、通報があってわざわざ来てくれたの?」
「はい。 悪いことしてない事はわかってるんですけど一応通報があったら一通りしないといけないので…」
「◯◯丸っていう渡船屋から通報きた?」
「そうなんですよ~」
「あの渡船屋ウソつきやなぁ~
まぁ悪いことしてないんやけど、こーゆーのが面倒いから何も言わないで素直に帰ってきたのに」
「刑事さん、約束やぶるやつサイテーだよな!」
なんて笑いまじりに話しながら、一通りのことをササッと済まし、刑事さん達は一服して、「楽しんでるとこすみませんでした~」と爽やかに帰っていった。
着替えながら、クエを計測してみてビックリ!
デカ! 91cmもあるやん
70くらいかと思ってたのに、デブだから目測を大幅に見誤っていたσ^_^;
その後3人で温泉にゆっくり入って、
俺たちが勝手に決めた海豹ルール、1番いい魚を突いた人はみんなにご馳走しなければいけない!
この際、懐石料理や、コース料理の所に行こうと、悪魔が囁いていたけど、ラーメンセットと餃子で勘弁しといた!
かりゆしの、「ひろくん、このルールはいずれ自分にも返ってくるんだよ」という静かなささやきが怖かった(ーー;)
かりゆしくん、なんでもいいけど、もう血吐くほどムリしないでね!
注… 本当にダウンカレントは危ないです! 浮上にいつもの倍はキツイです!
なかなか上がれません。
けっして、ムリのない様にいつでも余裕をもって浮上しましょう!
そして、危ない慣れないポイントではなるべく複数人で。
クエ91cm 12kg… かりゆし渾身の一撃