最近、家族の目をかいくぐって海に行くのもなかなか難しいこの頃だが・・・つい先日。

 

なんとか都合をつけて、2ヶ月ほど前から計画を立てて、メンバーのひろと一緒に

久しぶりのプチ遠征に出かけてきた。

 

今回の遠征の目的はずばりクロマグロ。

もしくはメーターを優に超えるクエのみは捕獲しても良い、というハードル高めの設定であった。

 

わざわざ遠くに行くならば、オカズを捕っている時間も労力も無駄である、

ということで、二人とも即同意したこのルール。

 

このルールにのっとって、今回の遠征には二人ともクーラーボックスの類は一切持っていかなかった。 もし捕れたら送れば良い、ということである。

 

それに加えて今回は、何より冒険感を出すことを大事にして、

あえて他の人に聞いたポイントへ行くことは自粛することにしていた。

 

現地に到着し、

大物仕様のオモターイフロートを携えてポイントをはぁはぁ探す二人。

 

1泊2日の日程のうち、初日の一日は残念ながらスカポイントを引き当ててしまった。

ベイトの数が明らかに少ない。

 

これでは駄目だ。

 

 

宿に戻り、プランを立て直す二人。

塩分を取りすぎたのかやたらとバニラアイスが食べたくなり、おかわりしまくる始末。

 

 

翌日は時間も限られているため、ポイントも一つくらいしか攻められないだろう・・・

ということでひとつの場所を選択した。

 

ここが駄目なら、もう今回の遠征は良いことなし! w

 

早めに床に着き、翌日に備えることに・・・

 

 

 

 

翌朝。

 

 

明け方、宿の住民もまだ寝ている間にいそいそと準備をして発車、ポイントへ向かう。

 

 

今回のポイントは潮目が前日とは逆側になる場所だ。

なんとか違う表情の海が見たい一心で、重いフロートをエッチラオッチラ運び、水辺へ向かった。

 

 

そそくさと準備をし、道具を放り投げ、飛び込む。

  すると

 

 

・・・む。

 

水が澄んでいる。

 

 

明らかに前日とは海の気配が違う。

 

急激に落ち込んでいく海底。  群れるムロアジの数がすさまじい。

底物は軒並み小さいサイズばかりだが、回遊系のにおいがぷんぷん漂う。

 

ふと目を見回すとブリ80~90くらいの奴がひらひら近寄ってくる。

う・・・普段なら欲しいところだが、今回は君はいらない。

 

クーラーボックスナインだよ。  君ごときをわざわざ送るわけにはいかない。 w

 

チラついてくるブリを無視してさらに沖に出る。

 

あっという間に水深が落ち込むため、ふと気づくと完全に水の色が真っ青になっている。

水深は3、40m~だろう。

 

横にはムロアジの大群、表層にはトビウオが跳ねているのが見える。

 

後はひたすら真っ青な水の色しか見えない。

 

とりあえず浮いていても仕方ない、すこし中層を探ることにした。

 

ジャックナイフをして、ゆっくりと体を垂直に。

浮力が働いているため、若干サスペンドする。 

 

フィンを動かさず、体をまっすぐ、まっすぐ、余計な出っ張りをなくしていくと、

ゆっくりと身体が沈降を開始する。

 

水の流れを感じながら、さらに余計な体の力を抜き、抵抗を無くす体勢にするとグングンと体が水の中に落ちていく。

 

あっという間に水深20mに達した。

 

やはり海底はまだまだ下、どうやら砂地のようだ。 

 

少しそこで停滞、横を見回す。 

何もいない。

 

一旦上がろう。

 

グン、グン、フィンを蹴って水面を目指す。

 

水深が15・・・10・・・7・・6に来たあたりで、異変に気づいた。

 

マグロに囲まれている!! 

 

おおおお!!!

まるでボラのようだ! w

 

出た出た出たーーー!!! 大きさは80~90、メーターは無さそうだ。

しかしそこはマグロ。 サイズはどうでも良い。 とにかく欲しい! 食いたい!

 

しかも結構寄ってくる。

これは簡単じゃないか・・・w

 

銛をヒョイ。

 

あら、よけるのね。  けちね。

 

あまりの興奮にセットに時間がかかる。

 

あわあわわわわ。

マグロは逃げない。  ぶんぶん回っている。

 

 

リセットし終わり、さああかかってこい!  

 

あれ・・。  

 

いない。  

 

 

あ、というか、あせり過ぎて俺表層まで浮いちゃってるじゃん。 w

 

これじゃダメだね。

 

 

ということで、再び空潜りをして誘い出すことに。

 

6,7mで現れるから20mは潜る必要はない。

 

とりあえず15ぐらいでいっか。

 

 

潜って誘うと、案の定ワサワサ沸いてくる。

 

これがどうやらパターンなようだ。

 

避けられないように慎重に距離を取る。

う~ん。

 

こうしてみるとなかなか良い距離にくる固体がいないもんだ。

 

浮上。

 

もいっかい潜行、機会をうかがう。

 

だめ。 

 

浮上。

 

もいっかい。

 

すると今回は良い距離に寄ってきた個体が。

 

どりゃ!

 

ブス。

 

ドッピューーー!! と逃げる。  ぐふぐふふ、しかし俺のフロートはでかいぞ。

チビマグロごときにやられる代物ではない。 

 

・・・あれ。  ??

 

抜けてない?  笑

 

なんでよ。 

 

当たりが浅かったのか。

 

即効で身切れしてしまった。

 

マグロは身が柔らかいのかしら。

 

 

仕切りなおすか・・・

 

と浮上すると、

 

あれ・・・

 

ここどこだ。

 

 

信じられないことに、エントリーしたところが全く見えない。

本当にあっ!  

 

という間に流されてしまっていた。

 

やべべ・・・っ

 

どどどどっち?  どっちがおうち? 

 

流されながら、どうやら向こうの方らしい・・・という方向へ向かって全力キック。

 

ひたすらキック。

 

本当に長い間キック。

 

 

・・・すると、2時間ほどしてようやく元いた場所へ。  

 

冗談じゃないぜこりゃ・・・。

 

マグロが欲しい。欲しいと沖に出ると、流され帰れなくなる。

 

そして今日はあいにく二日目。 

 

午後の船で帰らないといけない。

 

 

チーン。    

 

 

この時点で、終了。

 

 

結論。  マグロを捕る為には沖出し必須。

沖出しにはアンカーが必須。

 

 

対策を練って次回に生かすことにした。

 

 

 

結局、オカズすら捕らなかった俺たちは、2日でボウズという悲惨な結果に終わった。

 

 

それでも海中でマグロを狙い、撃つのはすさまじい興奮と冒険を与えてくれた。

 

同時に、あれだけたくさん泳ぐマグロのうち、たった1匹すら捕らせてもらえなかった自分のショボさ、未熟さを実感した。

 

 

うん。

俺はまだまだ。   まだまだ経験不足で、知らないこともたくさん。

 

だから海は面白いんだな。

 

 

次は捕ってやるぜ。   待ってなクロマグロ。

 

海豹旅団