道具選びについて

どんなスポーツでも、ふさわしい道具は必要だ。

 

さて、魚突きをするにはどんな道具が必要なのだろうか。

まずリストを作って、あげていこう。

 

 

欲しいなぁ~というものもあげるとキリがないので、とにかく一揃え。

うむイッパシの出で立ちであるな! という風貌になるようなセットを考えます。

こんな感じかな?

 

①:マスク

 

②:スノーケル

 

③:フィン

 

④:ウェットスーツ

 

⑤:ウェイトベルト&ウェイト

 

⑥:ウェットソックス もしくは ブーツ

 

⑦:グローブ

 

⑧:武器(手銛 もしくは 水中銃 ※ 水中銃の使用は個人の責任でプリーズ)

 

⑨:ナイフ

 

⑩:メグシ もしくは フロー

 

 

 

 

-『マスク』-

“マスクってどういうものを選べば良いの? ”

 

 

マスクは、非常に重要な役割を持っているので、

これを選ぶ時はかなり慎重に選択して欲しい。

自分の顔に合っていないと悲劇である。

 

と言っても、ネットで購入する場合など、実物を試したりできるわけではないだろう。

そんな時、有効なのは、可能な限りの手段を用いて、以下の情報を取り入れること。

 

 

 

 

 

考慮するべき点は、

スカートの柔らかさ

その商品の評判

内容積の大きさ

 

 

スカートの柔らかさ

付け心地や水漏れを防ぐ上でも重要な要素であるため、一般的にはより柔らかいものの方が顔にフィットし易く、最初は使いやすいだろう。 

よく知られているメーカーの物でいえば、なぜかOMERの製品はシリコンスカートがとても柔らかい。 MARES社にはLIQUID SKINという高級なシリーズがあって、結構高いのだが、別にこれよりも安いOMERの製品の方がシリコンスカートは柔らかい。 

CRESSI製の物は、若干スカートが固め。  顔にフィットしないと結構辛い。 

 

 

その商品の評判

これも、見たことの無い商品を購入するうえでは案外有用な情報となる。

これについてはどうやって調べることが出来るか。

知り合いもいない!誰に聞けばいいかもわからない! 

 

そうでしょうとも。 

でもね、大丈夫。 

 

そのマスクはどれだけ長い間販売されている商品か

どれだけ多くの人が使ってきたか。

 

これを調べてみましょう。 

多くの人が選び、使い続ける物には必ず意味があります。 

 

 

内容積の大きさ:

ダイビングマスク、特に私たちの様なアプネアダイバー(酸素ボンベ使わない)向きに作られているマスクに言えること。

どの会社製のものでも、DATAを参照してみると大抵『内容積が何cc』と表示されている。

 

『これは非常に内容積が少なく、優れています!』 的なね。

従来品の半分! とか。

 

そこで大抵の人は考えると思うんです。

 

(これって、少なければ少ないほどいいのかな? きっとソウダネ。よし買おう!)

 

 

・・・果たして本当にそうでしょうか?  

 

答えはNO     ともYES    とも言える。

 

ここで少し、息こらえ潜水とマスクとの関連性について非常に簡単に短く触れようと思う。

 

息を止めて潜行を開始すると、数m潜った時点で水圧の影響を受け、マスク内の空気圧は低下する。

これによってマスクに顔を締め付けられるのを防ぐために、ダイバーは鼻から息を少しずつ出して、空気圧を一定に保とうとする。

これを“マスクブロー”という。

 

潜れば潜るほど(水圧が高まれば)、鼻から出す空気の必要量は増えていく。

また、元々マスクの容積が大きいほど、鼻から出す空気の必要量は比例して多くなる。

 

・・・と書いていくと、『やっぱりマスクの内容積は小さい方が良いんじゃないか!』

と思われる方もいるだろう。

 

TOKOROGAドッコイ、

 

事はそう単純ではない。

 

なぜなら、鼻からマスクへと送り出した空気は実は後で酸素ボンベの代わりになるからである。

 

海底で魚を待ち、寄せ、突いた。 さぁ上がろう! 

浮上を開始する。 

 

そうすると、どういう現象が起きるか?

浮上時は、潜行時とは逆に、

水面に近づくにつれて水圧が減少し、マスク内の空気が膨らみ始めるのである。 

 

これがアプネアダイバーの最後の最後の砦となる“空気”となる。

 

どういうことか?  少し我々の身体の説明をしよう。

 

水圧を受けて海底で小さくなる肺は、海底にいる間はそれほど酸素を必要としない。

少なくともそのように我々の身体は感じる。

 

ところが、一旦浮上を開始するとどうであろう。 その肺は当たり前のことながら、

水圧が減るにつれてまた膨らみ始め、酸素を必要とし始めるのである。

 

言うまでもないことだが、息こらえは時間が経てば経つほど、我々の身体に、苦しく酸素を渇望させる。

 

それに加えて、浮上時に急激に高まるこの肺の欲求こそが、我々の脳にブラックアウト(※ここでは触れません。ググってね)を引き起こすのである。

 

 

 

少々説明が細かくなりすぎてしまったが・・・

そのようなわけで、マスク内に、より多く空気を送り込んでおけば、最後の最後で活用できる空気の量が増えることになることは理解していただけただろうか。

 

 

潜行を始めた(息こらえを始めた)直後、二酸化炭素含有比が少ないうちに出来るだけマスクの中に空気を送り込んでおくことは、閉塞潜水を行う場合において非常に有効なテクニックのひとつだと言える。

 

それでは、どうしてマスクの内容積が少ないと“良い”とされるのだろうか。

 

これは、主にそのダイバーが潜る深度と関係している。と言えるだろう。

 

 

 

潜れば潜るほど、水圧は増す。

つまり。  

 

潜る水深が

浅ければ : マスクに送り込める(送り込まなければならない)空気量は少ない

深ければ : マスクに送り込める(送り込まなければならない)空気量は多い

 

 

よって、いつも潜る水深が10m前後のダイバーならば、それほど内容積が小さくない(例;150cc前後)マスクの方が、自分のダイビングスタイルに合ったマスクだと言える。

 

逆に、潜る水深が20mを超えるようなダイバーにとっては、内容積の小さい(例;100cc未満)ものがダイビングスタイルに適合したもの、ということになる。

 

 

結論として、

マスクを内容積を基準として選択する場合はまず自分の潜水深度を把握し、

それによく合ったものを選ぶようにして下さい。

 

総じて内容積の小さいものほどフィッティングも繊細になってくるので、

マスクブローによる調整も繊細にしていく必要があります。

 

ただ内容積が小さいから!! といって、選ぶのは禁物です。

 

自分のスキルアップに合わせて、マスクは変更していくのが良いでしょう。

 

 

 

 

 

-『スノーケル』-

“スノーケルはどれも同じ?”

※左:GULL スーパーブリット 

ツインパージバルブ(排水弁)

を搭載したGULLの最高スペックのスノーケル。

 

 

 

スノーケルについては、ごく基本的なことに留めておこうと思う。

 

魚突きを始め、そろそろスノーケルも良いのが欲しい・・・と思い始めた頃、

ダイビングに使用できるスノーケルを探してみると、非常に多くのものを見つけることが出来るだろう。

 

どれも工夫を凝らしたもので、良いものに見える。

 

最終的にどこのブランドのどの製品を選ぶかはあなた次第。

誰がなんと言おうと、それが使いやすければそれを使えば良い。

 

スノーケルに関しては好みの問題が大きく関係するので、

ここでは、注意が必要な点のみ触れておくこととしよう。

 

 

①蛇腹ネック 

②排水弁

③パイプ径 

 

 

【 蛇腹ネック 】

蛇腹ネックとは、こういう風にネック部分がフレキシブルになっているものの事で、

まぁなんでしょう・・・

 

アゴが楽・・・ 

 

になることを計算して作られたらしい・・・

 

のですが、こんなのははっきり言って、ウソ。

 

私も最初だまされて買いましたよ、はい・・・。  

ひどいひどい。

 

長時間海に入る人ならすぐにわかることでしょう。

ほんのわずかな力でも、ずっと加わり続けると、海の中では相当なストレスになります。

 

蛇腹ネックのスノーケルは、こういった写真を見ると、さも曲がった状態が基本のように見えますが、実際には手を離すとまっすぐになります。

 

つまり、アゴでくわえて、“常に曲げて”おかなければいけない、ひどい物なんです。

 

おそらく、これはスキューバダイビングをする人がレギュレーターを使用する際に蛇腹部分がまっすぐに伸びることで邪魔にならず、かつ水面を移動する際に「一時的に」使用するのに便利なものとして開発されたものなのでしょう。

 

海に入っている間、ずっとスノーケルをくわえている我々にとっては、全く合っていない製品だと言えます。

 

加えて、潜水時にはスノーケルを口から外して潜る方も多いと思いますが、

こうした蛇腹ネックタイプのスノーケルでそれをやると、浮上時にはめちゃくちゃにノタくって邪魔な事この上無いのです。

 

※ 結論:蛇腹ネックのスノーケルは、悪いこと言わない。 買わないほうが良い。

 

 

 

【 排水弁 】

排水弁とは、前述のスーパーブリットにも採用されている、スノーケルの下の方に付いている

要はパカパカするフタのことである。

 

これが付いていると、スノーケルの下の方に溜まった海水を容易に排水することが可能になる。

 

非常に便利で快適な機能だと言えるだろう。

 

ただし、

 

この装備に関しても注意しなければならない点がひとつ。

 

以前、この排水弁を採用したスノーケルを使用している人が

『弁の間に砂が入って、フタが閉じなくなった! ゴボゴボ水が入ってくる!』

と言っていたことがある。

 

う~ん。

 

まぁ、よっぽどアホなことしないかぎりそんな事にはならないとは思うが、やはり起きたことは、起きる可能性のあること、と言える。

 

排水弁の付いていないシンプルなスノーケルには、こういう心配はない。

 

加えて、排水弁が付いているものは、でっぱりの多い分、水の抵抗も増える。 

 

それでもあえて排水の快適さによるストレスの軽減を取るか、

もしくは安定したシンプルな機能を取るか。

 

それはあなた次第。

 

 

 

 

 

【 パイプ径 】

パイプ径とは、単純にスノーケルのパイプ部分の穴の大きさである。

 

これがどう、スノーケルの選択に影響するのだろうか。

 

これも、好みが大きく関係している。

 

 

パイプ径が太いと

メリット : 吸気が楽に行なえる。

デメリット : 海水がより頻繁に入ってくる。 

         排水は、細い径のものよりは容易ではない。 

         より肺活量を要する。

※写真はOMER ZOOM スノーケル

 

パイプ径が細いと

メリット : 排水がシャープに行なえる。 

                   肺活量はより少なくても大丈夫。 

         径の太いものに比較して海水が入ってきにくい。

デメリット : 吸気に、より力を要する。 

※写真はCRESSI CORSICA スノーケル

 

肺活量に自信のある人なら、径の太めのものがマッチしていると言えるだろう。

 

逆に、肺活量はそれほど大きめではない、もしくは女性なら径の小さめな物の方が合っているかもしれない。

 

排水重視の人も径が細めの方が良いだろう。

 

スノーケルに関しては、閉塞潜水にはまればはまるほど、

それぞれの違いがわかってくるはずだ。

 

上にあげた注意点を踏まえたうえで、自分にとって最も快適なスノーケルを模索していって欲しい。

 

 

 

 

 

 

-『フィン』-

どんなフィンが良いですか?

 

という質問を受けることが良くある。

これは非常に難しい問題だ。

 

なぜなら相手の泳ぎ方、脚力、好み、その他もろもろの要素が何もわからない状態では答えようがないからだ。

 

それほど、それぞれのフィンの持つ特性、使い心地、性能が違うということである。

 


では、フィンを選ぶ際、何を基準に選んだら良いのだろうか?


値段
・素材
・デザイン
・評判


あなたが最も重視する要素はどれだろうか?

 

どれを重視するとしても、それはあなたの自由である。

 

しかし、フィンに関してあえて言えることがあるなら、

『値段』

 

これは考慮に入れてはいけない。

 

それ以外の要素で比較検討し、欲しいものが見つかったら、そのために必要な金額を頑張って用意すれば良いのである。

 

それが良いフィンと出会う秘訣に他ならない。 

と、

 

私は考えます。

海豹旅団