はじめに
たいていどんな人でも、一度は海辺で遊んだことがあるだろう。
小さい頃にお父さんに連れられて・・・
磯でカニを捕まえたり、小魚をとったり、サザエを焼いて食べたり。
少し大きくなった頃に、学校の友達とタコを捕りに行ったこともあるかもしれない。
釣具屋さんで売っているモリを買って、カサゴを捕ったりしたこともあるぞ! なんて人もたまにいたりする。
そんな人はもしかしたら毎年夏になったら友達と海に出かけて楽しく遊ぶのが決まりになっているかもしれない。

そう、ちょうどこんな感じでね。→
でも、そういう人は・・・
こんな卑猥なサイトまで見に来ないはず!
ここまで触手を伸ばして、魚突きについての情報を集めようとするような輩は、
まずそれだけで素質は十分と言えるだろう。
でも敢て言います。
あなたがこれからしようとしている
魚突きは、今までの“磯遊び”とは全く違うものであって、
決して敷居の低いスポーツでは有りません。
あなたが釣りを趣味にしていると仮定しよう。
ある程度の獲物なら、堤防から釣れる。
しかし・・・だんだんいつも同じ獲物では飽きてくるかもしれない。
そのうち、違う獲物、もっと良い獲物を狙うようになっていくと、
違う場所へ出かけて行かなければいけない。
人があまりいない場所へ行くために、道ならぬ道を通って、苦労して釣り場へ出かけていく必要が有るだろう。
時には船に乗って、お目当ての魚を狙いに遠征にいくことも必要になってくるかもしれない。
魚突きも全く同じである。
さらに、釣りとは違い魚突きをするためには、
極寒の季節でも体を水に浸からせること、
海流が渦巻く中に身を投じること、
水面から遥か離れた海底まで潜り、そこから帰還すること、
耳が壊れること、
サメがいる海で獲物をかすめとって来ること(水中で)、
時には怒り狂う漁師に追いかけられること、
等など、さまざまなハードな要素が付け加えられてしまうのである。
釣りよりも楽なところと言えば・・・お金がかからない。
というところくらいか。
それでも、最初にいっぱしの装備を揃えるためには、十数万円は必要になるので、決して気軽にさぁ始めよ~♪ とは行かないだろう。
そういった種々の困難がつきまとうせいで、
最初にいたあなたの仲間たちは一人・・・また二人・・・
と減っていく。
そんな寂しさにも耐えなければならない。
もうやめよう。 そういう理由はいくらでも出てくる。
本当にいくらでも出てくる。
それでも続けていくには、
もうこれは、ただ『適正』としか呼べないある種の素質が必要なのだと思えてならない。
私はそう思う。
魚突きを続けていける人間は、特別な種類の人間なのだと。
さぁ、今。
あなたは心ゆくまで、魚を追いかけてみたいと思っているだろうか。
願わくば、
あなたが、真の狩人の遺伝子を持ち合わせた、突き師の卵でありますように。
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